零の発見

零の発見―数学の生い立ち
吉田 洋一
岩波書店
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昨日の話題の続きというわけでもないが
何進法で計算するとしても
必ず必要になるのがゼロである。
有名な話だが、ゼロはインドで発見されたといわれている。
(その詳細が上の本で語られていて、確か昔読んだと思うが……良く覚えていない。)
「ゼロを発見」というと何のことか良く分からないが
要するに「位取り記数法」の発明のことです。
というとさらによく分からない思いますが、
数字を10050と書く書き方ですね。
例えば、前のエントリーの通り日本語も十進法ですが
同じ数字を”一万五十”とあらわします。
決して「一万零千零百五十零」とは書きません。
そういう意味で日本語の数字の表記は位取り記数法になっていないわけです。
位取り記数法によって計算が非常に便利になる(筆算とかね)だけでなく
概念的にも非常に進歩があるわけですねー。


インドでゼロが発見されてから、それがどうやって世界に広まったかというのが
インド数字
に詳しく書かれています。