アイデンティティー2「故郷や家族の懐かしさ」

故郷はなぜ心地よいのか。
それは故郷が「変化しない・いつも同一であるもの」の象徴だからではないか。
故郷は自分と同一視されうる、自分の延長にあるものだから懐かしさを感じるのだと思う。
だかららこそ故郷は変わってはいけないし、
「近頃はここらも変わったな」なんて台詞をはくフィクションの中の人間は
みな寂しそうなのだろう。
家族も同じように「変化しない・いつも同一である関係」なのだと思う。
家族や故郷だけでなく、共同体というのは基本的に「変化しない・同じである」からこそ
そこに属する意味が出てくるのではないかと思う。