第二章 傾いた軸
二回目。張り切ってまいりましょう。
この章では曲がりのない座標における特殊相対論を扱う
直交座標から斜交座標へと変換すると
古いと新しいの間は線形変換で結ばれる。
従って
という2次形式は新しい座標で表すと
という適当な係数を用いた一般の2次形式
へと変換される。(は座標に依存する値)
対称性からと取ることができる。
ここで一般化された反変ベクトルを新しく定義しなおす。
つまり斜交座標への座標変換について”も”
と同じ変換性を持つものを反変ベクトルとする。
すると反変ベクトルについて、ベクトルの長さ
は不変量となる。
もうひとつ反変ベクトルをもってくると
も反変ベクトルとなる。
このベクトルの長さは任意のについて不変量なので
長さを展開してやって、についてまとめたとき
それぞれの係数が独立に不変でなければならない。
従っても不変量となる。
これがスカラー積である。
の行列式を考える。
これは0になることはない。
なぜなら、そのとき各軸が独立でなくなってしまい、座標系として不適だから。
一方で、一章で扱ったような直交座標の場合
は対角要素がで非対角要素は0だったので
となる。
従って任意の斜交座標についてとなる。
なぜなら斜交座標への変換は連続的に行うことができ、
はそれに伴って連続的に変化するが
であるから。
共変ベクトルを
によって定義する。
であるから
この四つの方程式は逆にとくことができる。
そのといた結果を適当な係数
を用いて
とあらわしてやる。
すなわちはの余因子である。
従っても成立する。
上の式のうち一方をもう一方に代入してやると
が任意のにおいて成立する。
従って
ただし、
である。
コメント:早くも怪しくなってきた。
斜交座標への変換は分かるが、
斜交座標のローレンツブーストとかあまりイメージできん。
問題ないんですかね。うーん。問題ないんでしょう。
あと、余因子。余因子が何であるかはかろうじて覚えているが
連立方程式を逆にとくと係数が余因子になるというのは
思いだせない。線型代数の教科書でも読み直すか。
要するにある行列とその逆行列との関係を
余因子を用いて簡潔に表現できるのだろう。
とりあえず次回までの宿題。